表現

作家にとって一番つらいのは筆が止まった時だとよく言われるが、
作家でもなんでもない私も今筆が止まってて非常につらい思いをしている。
決して書きたいことがない訳ではない。むしろ書きたいことはありすぎるぐらいなんだけど、
その書きたいことが漠然としすぎていて簡潔な言葉で表現できないところに憤りを感じるのだ。
どんな二流作家でも作家と呼ばれている所以はそこなんじゃないかなあと思う。
別に語彙の問題じゃあないんだ。
憤り(いきどおり)とか所以(ゆえん)とか傀儡(ロボット)程度を知ってたって書けないものは書けないんですね。
まあそんなことはどうでもいいんですが。
いかに簡潔な単語でいかに簡潔な文章をいかに分かりやすく書くか。
大した内容も書きもしないブログにそんなものを求める必要はないっちゃないんだけどね。
でもそうじゃないと込み入った心境を表現するのはとても難しいことなんですよ。
だから時々、世の中がかなりの理想条件で、あらゆるものが物理法則的に説明できたらどんなに楽かと思ったりする。
「私の心は今30Nの打撃を受けたからマイナスに45hpa変位した」
なんて表現できたらなんと楽なことか。
そんな世界には死んでも行きたくないけどね。


まあ、そんな世界の人間に言わせれば、
「大丈夫、君がこの世界に来る確率は有効数字80桁までゼロだからな、へへっ」
って眉が太くてネズミ顔の人が教えてくれることでしょうね。