下見(4)

寒い寒い下見でした。
私は余りに寒くなると表情筋が動きにくくなって滑舌が悪くなるから
一人でいらいらしてました。
あと、私は太陽とか強い光を見るとくしゃみが出ます。
うちの家族もみんなそうなので、普通のことかと思ったら
今日の下見のメンバーでは少数派でした。私とW湖の2人だけ。
これは珍しい体質なのかな。
そしてなんとなんとAnnの謎が解明されました!!やったね。
いつもの通りぶらぶらとAnnの家の前まで辿り着き、
「今日もいないか〜」とか考えながら、なんとなく表札を見ても
”酒井”としか書いてない。
で、あきらめてまた歩き出そうとしたところでM山が何かに気づく。
酒井の”酒”の字についている汚れのようなものを指差している。
この汚れのようなもののせいで、一時は”濁井”と見間違えてたこともある。
この汚れをよくよく見てみると、”A”なのだ。
”ANN”の”A”なのです。
これで全てに説明がつきました。
初めてこれを見た時には”酒井”の上に”ANN”が貼付けてあったのだが、
次に来た時にはその文字のうち”NN”がはがれてしまったのだ。
結局はあの家は”ANN”の家なのです。
そして今だに"ANN"は健在でしょう。安心してください。


謎が解けて満ち足りた気分で帰りの電車に乗ってたら、向かいの席のじいちゃんが
『消し方の百科』という本を読んでいた。
やばいやばい、あのじいちゃんに消されるよ。と、一人びくびくしてたけど、
今調べてみたら囲碁の本なんだね。無知でした。