日本

ドイツから帰ってきて一ヶ月が過ぎようとしている。


帰ってきてすぐは親に対してもなんだかよそよそしい感じがしたり、
街を歩いていてもなんだかひどく間違った場所に来てしまったような場違い感をひしひしと感じて、
あのだだっ広い空き地だらけのヘノウ(H?now)に懐かしさを感じることがしばしば。


しかし流石に最近になると、
まだまだあの狭苦しい電車や、あのマニュアルでコーティングされたレジの対応には慣れられないものの、
行く前の生活リズムを徐々に取り戻しつつある。
その一方で、あの二ヶ月はもしかして無だったのではないかという
とても空虚な気分にふと陥ったりもする。
まぁ、落ち着いて考えれば向こうの友達ともメールをしてるし、
デジカメのメモリーは700枚近い写真で埋まってるし、
ドイツ語だって格段に上手くなった。


それでも、
日本の生活や、それに付随する雑多な諸々があの思い出を蝕んでいくような
気がしてならなかったりする。