本を読むこと

最近、読書が絶対的な善だと評価されてる気がする。
なぜそんな事を考えたのかというと、
「休み中に俺は○十冊よんだぞ」と自慢する人や、
「本読むなんて偉いね〜」と本の題名も見ずに褒めてくる人を
最近とてもよく見かけるからだ。
本の著者、内容、本を読んで何を感じたか、と言った事にではなく
「本を読む行為」そのものが評価されてる気がするのです。
確かに何も考えないで読んでも、挿絵が無く、文章だけなのだから、
物事や情景だとかを想像して捉えるので想像力や読解力は付いていくとは思うし、
事実そうでしょう。
ただ、読書の良さや楽しみというのはそういう効能的なことを求めるだけではない
という気がする。
むしろ、その本を読んで得られる感情、考え方といった物の方が
想像力や読解力なんかよりも遥かに重要だと思う訳です。
本によっては、読んでる最中にも読み終わった後にも、
何一つ感じる事、考える事が無い物だっていくらでも存在している。
だから、ひとくくりに「読書」というものを評価するのはとても
間違ったおかしなことの様に思うんですよね。
上記した様な人たちには、早く、友達と本の内容について語り合う楽しみや、
一人で本の余韻にふける楽しみを知って欲しいばかりです。


とは言っても、一度もまともに本を読んだ事の無い人とは
あんまり友達になりたくないです。ごめんなさい。