冬合宿概要

場所については前記した通り。
ゲレンデの中に真っ赤な小屋がずでんと建ってる。
収容人数は20人ないくらいなのに30人ぐらいの部員を放り込むんだから
本当に狭い。
寝床の広さは学年に比例し、中一は一人1/4畳+微妙な板の間に押し込められるが、
私たち高一は一人4/5畳ぐらい。
最高学年の高二でも一人5/4畳なんだから十分狭い。
山岳部の合宿はまず朝ダッシュというすごい伝統から始まる。
まず朝5時に部長の大声で起床し、ダッシュで小屋の外に出る。
そして準備体操をして位置に着き、
部長のかけ声で小屋の前にあるゲレンデ一棚分をダッシュで駆け上がる。
雪道を歩くのはとても疲れることだというのはご存知だろうが、
それを圧雪されてないゲレンデで行うんだからたまったもんじゃない。
しかも起き抜け。ものすごく食欲が削がれる。
一応この伝統にも由来があるんだけど長くなるから割愛。
合宿の食事は結構普通。
朝は味ご飯系と汁物。昼はフランスパンとスープ。夜は丼物って感じ。
レトルトは一切使用してないんだからなかなか本格派。
肝心のスキーは午前と午後にそれぞれ二時間ほど行う。
技量別に班分けし、OBや先輩に教わるのだ。
山岳部はこのOBの年代層がとても広い。
下は去年卒業したばっかの人から、上はもう就職してる人までいる。
そんな人たちがわざわざクリスマスに来てくださるのだ。彼女いねーのかな。
中三以上はスキーに加えて雪上訓練(略して雪訓)というのをやれる。
これは唐松岳に登頂するのを目標の一つとした訓練で、簡単に言えば雪山体験である。
ゲレンデをアイゼンを着け、ピッケルを持って歩き回るのだ。
時には埋没体験としてすっぽり雪の中に埋められたり、
滑落停止と言って、雪面にピッケルを打ち込んで滑り落ちないようにする訓練もやり、
実はなかなか面白い。
スキーや雪訓以外の時間は、食事の準備、食器洗い、掃除などでなかなか忙しい。
水は専用のポンプでくみ上げるから牛乳ぐらいの値段になるので、食事以外の用途には使われない。
それゆえ風呂やシャワーも使えず、手も大して洗わない、という馬鹿げた状況なのです。
こんな状態で飯作ったりしててよく死人が出ないな、と感心してしまうね。人間強いもんです。


こんなところで大体の合宿の流れは伝わったでしょうか。
これを踏まえて明日は記録でも書こうかな。